スキー場・ゲレンデの難易度は場所により違う
スキーやスノボを楽しむためには、スキー場・ゲレンデへ行く必要があります。
しかし、スキー場などはそれぞれに難易度が設定されており、選ぶのに一苦労することは珍しくありません。
どこで滑るかが大切ですが、自分の技量に合わせた場所を選ばなければ、怪我をしてしまうリスクが高まるでしょう。
特に初心者の方は、スキー場・ゲレンデを慎重に選ばなくてはいけません。
一般的なスキー場などは、それぞれに総面積やコース難易度・数、更に標高差や傾斜などが設定されています。
中級者以上の方は、自分の技量を把握しているため、これらを見ればおおよその難しさなどは分かるかと思います。
初めて行くスキー場であっても、特に悩むことなく自分に適したコースを見つけられるでしょう。
逆に初心者の方の場合、傾斜角や標高差を見ても、すぐには想像ができないかと思います。
例えば、通常傾斜角が20度と聞くと、大した角度には思えないかもしれませんが、実際は比較的急であり、中上級者向けのコースと判断できます。
このため、スキー場やゲレンデを選ぶ時は、傾斜や標高差だけを見てもほとんど意味がありません。
他の部分も含めてしっかりとチェックし、総合的に自分向きかどうか判断することが大切です。
初心者がスキー場やゲレンデを選ぶ時のコツ
もし初めてスキー場を選ぶような場合は、まず各コースをチェックしてみましょう。
初心者向きとされているコースも少なくはありませんが、各々の技量によっては滑りづらい可能性も考えられます。
ゲレンデのコースを確認した後は、それぞれの状態を確認することが大切です。
最初に見ておきたいのが平均傾斜角と最大傾斜角度の2つです。
スキー場などの各コースは、滑空の目安となる傾斜角のデータを公開しており、これをチェックすればどの程度の難易度か把握できます。
最大傾斜角度は、そのコースで最も斜度が大きいところの角度で、平均傾斜角はコース全体の平均です。
初心者の場合、最大傾斜角は15度~20度程度が良いと言われており、これを超えると中級者向きのコースがほとんどです。
一方の平均傾斜角は、10度前後が特に初心者向きに滑りやすい角度で、最大でも15度が限界と言えるでしょう。
ただしあくまで平均でしかなく、場所によっては急斜面が続き、中級者向きのコースに近い場合もあります。
なお、平均傾斜角が7~8度のコースもありますが、傾斜がほとんど無いので逆に滑りづらく、スキー自体初めてという方向きです。
もう一つチェックしておきたいのがコースの幅です。
コースの幅が広いと、旋回(ターン)する際に大きくカーブを取れるため、スキー操作に慣れない方でも安心して滑ることができます。
仮に傾斜角が大きいコースでも、幅が広ければターンしやすくなりますので、初心者向きと言っても良いでしょう。
逆にコースの幅が狭い場合、ターンする際は少し急カーブを描くような操作を要します。
スキーのシーズン中などは、コースに人が多く押し寄せる可能性も高く、人とぶつかってしまう危険もあるでしょう。
同じ人数でも、コースの幅が狭くなると窮屈になり、ゆっくり滑ることができなくなります。
できるだけ幅が広いところをチョイスしましょう。
スキー場のコースを見る時は、最大滑走距離も確認しておきましょう。
最大滑走距離とは、連続して滑走できる距離のことで、長くなるほど中上級者向けのコースと言えます。
初心者にとってはさほど重要性が高くありませんが、おおよその大きさを測れるため、一度見ておくと良いでしょう。
しかし、最大滑走距離よりも重点的に見ておきたいのがコースの全長です。
一般的なスキー場のコースは、全長が数百メートル~千メートル以上と非常に幅広いですが、コースの難易度を確認する際に役立つ指標となります。
ただ、コース全長は短すぎてもスキーを楽しめませんし、練習したくてもすぐに終わってしまいます。
逆に長過ぎるコースも欠点が多く、特にスキーの途中で疲れてしまう可能性もあります。
一概には言えませんが、コースの全長は600~800メートル程度が一つの目安となるでしょう。
なお、全長が100~300メートルというコースも少なくないですが、スキーにはあまり適していません。
300メートルなら何とかスキーを楽しめる距離と言えるものの、滑走がすぐに終わってしまうので練習向きです。
思う存分滑走したいという時は、最低でも400m以上の初心者向けコースを選ぶのが良いでしょう。
まとめ
日本全国にあるスキー場は、10以上の多様なコースを用意しているところも少なくありません。
ただ、各スキー場ごとに初心者向けのコースの割合が異なります。
コースを見る時は傾斜角はもちろん、滑走距離やコースの全長・幅をしっかり確認する必要があります。
各難易度別のコース割合を提示しているスキー場もありますので、選ぶ際は参考にしてみましょう。